経理

ROEより重要なROAとは?内部の人もROAを使って経営している!?

前回(ROEとは?約50回の全てのM&Aを成功させているあの企業のROEは?)では、ROEをご紹介し、その意味と仕組み、更には実在の企業を用いてROEを計算してみました。

今回は、ROEの仲間であるROAのご紹介をします。

実はこのROA、ある理由でROEより重要視されています。その謎を解き明かしてみましょう!

ROAとは

ROAとはReturn on Assetの略で、日本語にすると総資産利益率です。 「総資産の上の利益」ですから、

こうなります。

「利益」は、ROAと異なり、当期純利益でなくても構いません。ここでは、売上高から売上原価を引いた営業利益を用いることにします。
総資産とは、貸借対照表上でいうところの


ここです。
つまり、所有している資産を使ってどのくらい効率化よく利益を生み出しているか、という指標になります。

だるま
だるま
ROEとなんかあんまり変わんないし、なんで自己資本と比べたり総資産と比べたりするんだ…?

そうですね。私もそう思います。

ROEは株主が投じた資金がどのくらい利益として返ってくるのかの目安になりますから、わかりやすいですよね。しかしROAは、なんとなーくしかわかりません。総資産のうち純利益になる割合…?うーん。誰のための指標かが分かりづらいんですね。

企業内外で分析されるROA!

ROAは企業外部の人がその企業の経営状態を分析する一つの手段ではありますが、企業内部の人がこの数値を分析するのにも使われています。

どういうことでしょうか?

ROAは、分解することが出来ます。こちらをご覧下さい。

ROAは、「売上高営業利益率」「総資産回転率」を掛け合わせたものということがわかります。
「売上高営業利益率」とは、売上高がどのくらい営業利益になったか、その割合を言います。割合が高いほど本業で多くの利益をあげているということができます。こちらは収益性を測る指標ですね。

一方「総資産回転率」とは、総資産を使ってどのくらい売上をあげたか、その割合をいいます。「資産が何回転したか」というと、イメージがつきやすいかと思います。こちらは効率性を測る指標です。

この二つを掛け合わせたのが、ROAです。どちらか一方の数値が低ければ、もう片方の足を引っ張ることになり、ROAの数値の低さとなって現れてしまうのです。

企業外部(株主など)の人がこの数値で企業を分析するのはわかりますが、企業内部の人が何故この分析をするのでしょうか。

だるま
だるま
分析したいからー??

売上高営業利益率は、損益計算書上の指標です。
営業利益とは、売上高から売上原価を引いた数値のことです。つまり、売上の大きさも重要であるのはもちろんのこと、売上原価の大きさも営業利益の明暗を分けます。この指標で、売上高が小さいのか、原価率が高いのかを考察することができます。

一方総資産回転率は、資産の回転数ですから、東京ドーム100個分の工場で売上を豆粒ほどしかあげなかった場合、「資産はほとんど回転していない」ということが分かります。この指標で、効率よく売上をあげているかがわかります。

つまり、企業内部の人は、ROAの数値に一喜一憂するのではなく、売上高の大きさや原価の大きさ、更には資産の有効活用度を分析しているのです。そしてそれは、株主への還元へと繋がるのみならず、企業の継続性、持続性を保つことにも繋がります。

まとめ

・ROEよりROAが重要視されている
・ROAは売上高営業利益率と総資産回転率に分解できる
・企業内部の人の分析にも用いられる

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!