経理

中小企業経理職の超具体的な仕事~中旬・下旬・都度編~

前回は中小企業の経理の仕事を、「中小企業経理職の超具体的な仕事~上旬編~」と題してご紹介しました。上旬は、先月末に出力された各種帳票類のファイリング作業や、確定した給与、売掛金回収、仕入れ・経費の集計業務など、細かく、地味なものが多い印象だったと思います。

今回は日次業務の「中旬・下旬・都度編」と題して、引き続き中小企業の経理の仕事を具体的に紹介していきたいと思います!

紹介する前に前置き~中旬は比較的時間が取れる~

細かい業務が沢山ある上旬に比べて、中旬は時間が取れます。経理は月初・月末が一番忙しいと言われている一般的なイメージと、さほどギャップは無いと思います。経理として自主的にスキルアップを図る場合は、この期間を利用するとよいと思います。

一方、中小企業の経理は総務やその他部署を兼任している場合があるため、月を通じて仕事を処理してあまりある場合もあります。「やらないこと」を決めて、「やること」の効率化を積極的に行うことで、兼任してもこなせると個人的には感じています。

仕入・経費の入力、チェック

上旬にまとめ、起票した仕入・経費の伝票を、経理システムに入力し、ダブルチェック・トリプルチェックをしていきます。OCR(光学的文字認識)を導入している会社であれば、この起票した伝票を手入力せず、機械で読み取ることが出来るので、入力作業やチェック作業の手間が省けると思います。

OCRとは?OCR導入で業務効率化できる?

入金確認、入力(月末)

5日、10日毎に入金確認は行っていますが、月末の入金が最も数が多く、支払も重なってきます。そのため、月末の入金確認から経理システムへの入力、チェック作業に時間を取られます。嗚呼、OCR導入したい。

カード利用明細チェック

先月末に社員が利用したクレジットカード(会社提携のカード)の請求書・利用明細書が毎月10日~15日に届きます。この利用明細書と、旅費精算時に従業員から回収したクレジット利用票とを照合し、金額が合致しているか。回収が漏れているものは無いかを確認していきます。

手形の処理

大企業にあるかは不明ですが、中小企業では未だ紙媒体の受取手形をやりとりしていることも多いです。電子手形もかなり浸透してきており、受取手形から電子手形に移行するパターンも増えてきてはいますが、それでも月に6,7件は売掛金の支払いに受取手形で処理しています。
受取手形は入金という扱いではないため、受取手形用の処理を行います。金融機関に受取手形を預け、取立期日になって初めて売掛金が回収されたことになります。

蛇足ですが、支払う側としては、売掛金の支払いを遅らせる(大体4ヶ月)ことができるというメリットがありますが、回収する側は、回収する時期がずれこむため、その分だけ実質キャッシュが減っていることと同義です。利益があがっていてもキャッシュが無くて倒産する「黒字倒産」というケースもあるため、積極的に手形を容認するのは危険といえるでしょう。

旅費精算

社員が出張した際にかかった旅費交通費や土産代などの精算を、出張した度に行います。現金精算・振込精算どちらのパターンも考えられますが、支払った内容が旅費交通費なのか、会議費なのか、接待交際費なのか、正しく仕分けをしていくことが重要です。

経費振込

月末にまとめて支払う業務とは別で、イレギュラー的に支払う経費も存在します。その都度支払っていく経費の伝票作成から振り込みまでを行います。

海外得意先入金

日次業務~上旬編~でもご紹介しましたが、海外得意先は振込時期が一定ではない(ホントは良くない)ため、入金が確認出来た際に、都度営業担当へ報告していきます。

また、外貨を社内レートで処理している会社は、外貨で入金されたものを社内レート換算で処理していく必要があります。

でんさい、ファクタリングの処理

こちらは受取手形と似ています。電子債権と呼ばれるものです。会社によって処理方法は異なると思いますので、それに従って処理をしていきます。物理的な債券ではないため、金融機関との直接的な処理は発生しません。

 

いかがだったでしょうか。

二回に分けてご紹介した経理の具体的な仕事でした。
あくまで中小企業での一例ですので、他の企業では省略していたり、外注していたり、システム導入で限りなく効率化されていたり。はたまた超超アナログな方法で業務を行っているパターンもあるかもしれません。

どんな仕事も小さな仕事の積み重ねだと思いますので、「たかが」とは思わずに、丁寧にこなすことが重要かと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!