経理

第二新卒・未経験でも経理職や総務職に就く方法~①経理職編

『日本経済新聞 5月18日付』によると、2018年春の大卒就職率は98%にのぼり、1997年の調査開始以来の過去最高の数字となりました。これは、企業の景気回復の基調が続き、採用活動に意欲が高まっていることが要因と言われています。

一方、3年以内の新卒退職率は相変わらず高止まりとなっており、厚生労働省が毎年発表している『学歴別卒業後3年以内離職率の推移』によると、平成25年時点で3割を越えています。例に漏れず私も以前この数字に貢献してしまったわけですが、一昔前よりは、3年以内退職の見方が変わってきているように思います。

日本企業の新卒採用は、経験のない(少ない)人材の青田買いであり、その分企業側・新卒側双方にギャップが生まれやすいように思います。その状況を企業側も十分承知しているのか、第二新卒枠を設けているところもあります。中小企業に関しては、人手不足で第二新卒や未経験も可としているところも多く見られます。

新卒・総合職として入社した場合、多くの人は営業職を経験することになるかと思います。
そこから3年以内に他の職種で転職を目指したい人もいるでしょう。

そこで今回は、第二新卒や未経験として就職を目指していくためにはどのようなことをすれば良いのかを、①経理編、②総務編、③転職サイト選定編の3つに分けて、考察していきたいと思います!

第二新卒や未経験でも経理・総務職に就けるか

 

結論から言うと、出来ます。総務職は未経験での募集も多く、経理職は簿記3級,2級取得が条件となっていることが多いです。総務職は問題なさそうですが、経理職は資格取得という壁がありますね。しかし、簿記3級も2級も一般的に取得できるレベル(とはいえもちろん勉強が必要です)といえるでしょう。つまり、どちらも経験が無くても採用可能性があります。

有効求人倍率

 

冒頭で、大卒の就職率をご紹介しました。ここでは、有効求人倍率(1人あたり何件の求人があるか)をご紹介します。

DODAの転職求人倍率レポートによると、2018年8月時点での全体の求人倍率は2.47倍あります。
前月比でも前年同月比でも数値はアップしていることから、近年見られている売り手市場の傾向は続いているといえます。しかしこの数字は、すべての職種を合わせての数字であるため、職種ごとにはこの数字は異なってきます。

例えば、人手不足が叫ばれている保育士の有効求人倍率は6倍とまで言われています。つまり、1人あたり6つもの求人があるということです。

 

管理系の倍率

 

それでは、総務・経理を含めた管理系の有効求人倍率はいくつでしょうか。

先ほどのDODAの転職求人倍率レポートによると、経理・総務を含んだ管理系の有効求人倍率は1.83倍となっています。一人当たり1.83の求人があるということです。これは、営業職の2.33倍に次ぐ2位の数字です。ここから第二新卒や未経験が絞られていきますが、求人自体はかなり多いといえますね。

 

第二新卒・未経験に特化した転職サイトを選ぶために

じゃあ早速求人サイトに登録だ!
求人があるとはいえ豊富にあるとは限らないかもしれないから、とにかくたくさん登録しないと…

ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか。

たしかに第二新卒や未経験の事務職は、少ないほうかも知れません。早く紹介してもらわないといい求人は誰かに取られてしまうかも知れませんね。
しかし、やみくもに就職活動・転職活動をして、あなたの納得のいく結果が得られるでしょうか。

いくら未経験の求人があるとはいえ、面接ではあなたの経験やスキルを聞いてきます。その内容が、企業側とマッチしないことには、双方満足のいく採用活動にはならないでしょう。

まずはあなたの経験から、総務職の色、経理職の色が出せる要素を取り出してみる必要があります。

 

自分の経験から経理や総務に適性があると伝える

 

経理職と総務職について、未経験でも適性があることを相手に伝えられるようにするには、どうすれば良いでしょうか。

とてもシンプルです。経理や総務の特徴を捉えて、その特徴と自分の経験を合致させれば良いのです。

例えば、経理職の特徴は、このようなものがあると思います。

①几帳面さ
②数字を見てきた経験
③ルーティンワーク
④業務効率化
⑤コミュニケーション力

この一般的な特徴に、あなたが応募する企業の職務内容を混ぜ込むと良いと思います。

学生時代の経験やアルバイト、転職する場合は現職の経験で、上記にあてはまるものはあるでしょうか。

①几帳面さ

 

経理は会社の財布を管理する重要な役割を担っています。扱う数字は内・外部の人間にも公表しなければならないため、1円単位で計算する必要があります。そのような細かい業務を毎日こなす几帳面さが求められます。

几帳面さを表すには、数字を扱った経験が無くても構わないと私は思います。「ここは几帳面にやったなあ」と思うこと、またはその几帳面さを感謝された経験があれば、経理職に適性があると考えられます。

②数字を見てきた経験

 

これは経理に直接関係する経験ですね。この経験が無いと採用されないわけですが、あるに越したことはないと思います。経理職の内容にギャップが生まれにくく、また耐性があると考えられるからです。
会計の仕事を任された経験や、簿記の資格の有無などもここに当てはまると考えられます。

③ルーティンワーク

 

経理は、営業職やその他の職種に比べて、定型化されている業務が多いように感じます。日々の売上処理や経費などを計上し、月次の報告資料に落とし込む流れ自体は毎月変わりません。働き方改革などでそれらの仕事自体を効率化したり、まとめられた数字をもとに分析し、経営方針に活かしたりする業務などは、毎月・またはある程度の期間毎に変わっていく業務だとは思います。しかしそれは管理職以上の高度な業務といえるため、やはり一般的には経理職はルーティンワークといえるでしょう。

本当に毎月、同じような業務の繰り返しです。もし苦手な業務や気乗りしない業務があったとしても、それは毎月やってきます。定型業務をこなせる力があるのか、過去の経験から述べられると良いですね。

④業務効率化

 

経理職は数字を正しく計算し、管理することが求められています。しかし、働き方改革が叫ばれている昨今においては、その毎月の業務をいかに速く・正確に処理できるかが求められているように感じます。
毎日の業務の見直しはどの会社も行っていることだと思いますが、業務の処理プロセスを根本から変えたり、部署横断的な業務の見直しをしたりする必要があります。業務効率化の経験は大なり小なりあると思いますが、その経験に加えて、行動力も求められていますね。

⑤コミュニケーション力

 

経理職は目の前の数字を処理していく、閉ざされた部署だというイメージがあると思いますが、実際に求められているのは逆です。

経費を正しく計上するためには社員に協力をお願いする必要がありますし、いつ、どのような方法で処理するかは経営陣と議論していかなければなりません。数字がまとまればそれを報告しますし、分析して経理側なりの見解を述べる場合もあります。

その数字に関わる全ての利害関係者には説明や議論が必要ですので、むしろ積極的なコミュニケーションが求められます。

単純なコミュニケーション力を述べるには、営業経験や接客経験が適当だと思いますが、(そんなに大それたものではないにしろ)交渉力や、ひとつのテーマに対して議論してきた経験などがあれば、経理職としての適性を認められると思います。

経理編まとめ

経理職への第二新卒・未経験でのチャレンジは、以上の5つの項目に焦点を当てて応募するとチャンスがあると思います。
今までのご自身の経験において経理の色が出ていたものがあるかどうか、振り返ってはいかがでしょうか。

今回は、「第二新卒・未経験でも経理職や総務職に就く方法~①経理職編」と題して、私の実体験から経理職に求められる人物像をご紹介しました。
この記事が、経理職・総務職にチャレンジする皆さんのお力添えになれればとてもうれしいです。
次回は②総務編、次次回は③転職サイト選定編をアップしますので、そちらも併せてお読みいただければと思います!!

最後までお読み頂き、ありがとうございました!