今日のワッキー

「俯瞰」ってなんだろう。羽生善治『大局観 自分と闘って負けない心』を読んで

はじめに

羽生善治『大局観 自分と闘って負けない心』、三度目の読了です。恐らく前回読んだのは4年前くらい。(笑)内容はほとんど忘れていました。

稀代の棋士、羽生善治が2011年に発表したこの著書ですが、初めて読んだ時は実生活に役立つようなわかりやすい内容に驚きました。

2018年、27年ぶりに無冠となった彼ですが、むしろ1990年度から今までタイトルを獲得し続けた実績に賞賛の声があがりつづけています。

さて、この大局観という言葉ですが、物事を全体的に捉えるような見方をすること、という意味です。俯瞰という言葉に近いと思います。

私は性格上、他人が自分をどう見ているかという自意識が強く、状況を俯瞰することがあります。この態度が生意気とか打算的とか言われることもありますが(笑)、しょうがないんです。気になるんですよ。

将棋やチェスなど、ボードゲームの世界でも、この大局観は重要だそうで、強者は目の前の数手よりも対局の全体の流れを汲むことを重要視するそうです。囲碁は逆だそうですが。わかるようなわからないような。

この「大局観」、私は実生活においてその意味合いが毎年変わっていくのではないかなあと思い始めています。職場での立場も変わり始めていますし、昨年結婚し環境も変わりました。頭を悩ます内容も変わっていっています。このように、毎年毎年目まぐるしく変化していく中で、大局観も変わって然るべきです。

そこで今回は、今現在、大局観をどのように捉えているかを述べたいと思います。なるべく毎年振り返りたいと思います。
以下、大局観=俯瞰として述べます。

俯瞰するってなんだろう

そもそも、俯瞰するってどういうことなんだろう。全体を見て何を理解するのか。理解してどうするのか。改めて考えてみると難しいです。

そういえば小学生の時、サッカー少年団でゴールキーパーをやっていた時期がありました。ポジションをGK、DF、MF、FWに分けると、GKは一人しかいない!独占だ!と思って、自分でやりたいって言った記憶があります。このころから天邪鬼ですね。(笑)

ゴールキーパーは、全体が見えます。それぞれのポジション位置を確認して、指示を出したりもします。ボールがあるサイドとは逆のサイドに目を向けたり、攻めている時に守りを意識したり。この経験によって、今ある状況に囚われずに流れを見る習慣が身についたのかもしれませんね。

或いは小・中と学級委員をした経験や、テニスでダブルスをしていたことでも、俯瞰する能力を養っていたのかもしれません。

私にとっての俯瞰①次に備えること

いままでの経験からすると、俯瞰することは「次に備えること」が一番近いかもしれません。
俯瞰して状況を読み、「もしこうなった場合」の準備をする。GKもそう。逆サイドはどうか、攻守交代したときのためにどう動いてもらうか。次のための準備をしていました。

社会人になってからもそうでした。メールサーバーを入れ替えたりレイアウト変更をするのは、社員全員に関わることです。だれにどのような影響があるのか、影響を小さくするためにどのような順序でオペレーションしていくか。全体の流れを汲むことが大事だったように思います。

目の前の課題よりも納期を守ることや効果・成果を出していくことも、俯瞰することが求められているかも知れませんね。

すべて経験しないと大枠は掴めない?

20代半ばの若造
20代半ばの若造
私には俯瞰力があります!

なんて、笑止千万かもしれません。いろいろな役割や立場を経験してこそ、本当の俯瞰力が身につく気もします。
大企業も、様々な部署を社員に経験させてジェネラリストに、経営者に育てていきますね。

うーんでも。

経験したからこそ、「おらのいうことが正しい!」とふんぞり返る中年の方もいます。確かに、色々経験してますから、自分が正しいと信じているのでしょうし、正しくないと年を重ねた甲斐がありませんもの。ですがこれは、とても俯瞰して物事を見られる人間ではありません。

となると、俯瞰に若いも老いもない気もしてきます。

私にとっての俯瞰②自分の立ち位置を推し量ること

個人的にはここも大きいと思います。
小学生時代、何の前触れもなく「自分は嫌われている」と思い込んでいた時期がありました。友達と話していても遊んでいても、「どうせ影では悪口言ってるんだろう」と、勝手に悲しくなっていたことも。

また、中学生の時には、学級委員をしているにも関わらず女子が怖く、中3に至っては自分から話に行くことなんて100回に1回くらいの時期もありました。(笑)それで何度か先生からお叱りを受けましたねえ。。

ともかく、自分がどう思われているかということに過敏になっていたため、自然と周りを伺う=俯瞰するようになりました。自分はこの集団の中でどういう立ち位置か、自分の発言でどのようにその立場が変化したか。こんなことを無意味にたらたらと考えていたものです。

俯瞰とは2019

以上が、いままでの俯瞰でした。では、少し考え方を変えて、俯瞰について考えてみることにします。これはまだ経験したことではないので正解かどうかは分かりません。TBSの『クイズ☆正解は一年後』みたいなものですね。

今年の年末から来年にかけて正解だったかどうかを答え合わせしましょう。

俯瞰2019:適所と関わること

これは、いままでの①、②の一歩先といえます。俯瞰というよりは俯瞰のその先かも。

平日会社勤めをしていると、大小様々な問題に直面します。

なにかの製品を作って客先に発送中、運送会社のミスで製品に損害を与えてしまった。この時に運送会社からもらう賠償金は、経理上どのような勘定科目で処理するか。

上記のような問題には、明確な答えがあります。自分なりに考えてから、答えを持っている上司や詳しい人に聞いてみたり、ネット上に同様のケースが載っていないか検索をかけたりすることで答えが得られます。

このような場合は、適所も何もありません。

では、次の場合はどうでしょうか。

経理において、業務を効率化するために新たな経理システムを導入したい。

これには、様々な問題があります。まず、経理システムを変更しますが、経理部のみに関わるものではありません。経営陣は特定の経営情報を欲していますし、営業部でも営業管理システムとの連携を望んでいるかもしれません。

まずは経営陣にビジョンを話し、システムに詳しい社員Aさんの上司に、Aさんの力を借りていいか確認してからAさんに掛け合う。同時進行で経理部の上司に背景や進行状況とともに掛け合ってみる、など、色々な進め方があるなかで意思決定をしていかなければなりませんね。

それぞれの性格によって、先に話したりある程度話が進んでから話したりなど、臨機応変に対応していく必要もあります。

このように、俯瞰するとは、全体の流れを汲んで適所に良いタイミングで関わることなのではないかと思います。

おわりに

なんだかとりとめもない話になってしまいましたが、普段俯瞰をしている(ほんとに生意気だなあ、と思う(笑))私が、改めて俯瞰について考えてみました。

毎年、羽生さんの『大局観』を読み直して、俯瞰について考えてみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!