今日のワッキー

足立区に住んだら煎餅は食べないと

私は去年11月、25,6年慣れ親しんだ埼玉を離れ、足立区に住み始めた。理由は、僕と妻の実家の中間、且つ妻の会社にも近い場所だったから。足立区は治安が悪いというイメージが定着しているけれど、最近は北千住が住みたい街ランクの常連になってきたり、区の行政で犯罪率が減ったりと、住みやすい街になってきている。
僕が住んでいる地域も、ファミリー層やおじいちゃんおばあちゃんも沢山いて、正直さいたまと変わらない。

というのも、地理的にも近い場所に住んでいるんだよね。

草加市に近いもんだから、駅から少し歩いたところに煎餅やさんがある。
先日、お世話になった人に会いに行ったので、せっかくだからそこの煎餅やさんに寄った。

そこのお店が良かった!是非行って!という趣旨のものではないので詳細は省くけど、家とお店が一体化しているような、昔の駄菓子屋みたいなかんじだった。せんべいはもちろん美味しい。味が軽くて延々といけるタイプ。お店に入るとおばあちゃんが奥から出てきて、色々と話をきいた。

草加市にほど近い足立区ということで、このへんの煎餅はすべて草加せんべい。明治40年ころ創業して、昔は生地だけ作って売っていたそうだ。というのも、戦後だったからせんべいなど作る余裕が無かったという理由らしい。おばあちゃんの話から歴史をひしひしと感じる。

金額の計算もそろばんだった。

そもそも草加せんべいは、うるち米を平たくして焼く、丸型のふつうの煎餅のことだ。ノーマル煎餅=草加せんべい。煎餅の発祥が草加だからね。
少し調べて分かったことだけど、昔は塩で食べ、その後醤油をつけて食べていたらしい。草加に近い千葉県野田市の野田醤油(のちのキッコーマン)が使われていたそうだ。

妻は野田出身で、よく醤油の話をしていた。野田醤油とかのちのキッコーマンに親しみが湧いていたので、草加せんべいの醤油味は野田醤油からきているのだということを知った時、ああ、おれはせんべいを食べるために生まれてきたんだと悟った。

やはり、住んでいる土地の事を知り、触れるのはとても面白い。埼玉に住んでいた頃、埼玉のことをちゃんと知らないとなあと、思っていただけに留めてしまっていたことを少し後悔した。
足立区だけれど、草加にほど近いところ。そして、野田醤油も関わっている。僕はこれから、普通のせんべいを知り尽くすために時間を費やすと思う。