今日のワッキー

キティちゃんの高速回転

昨日書いた夢の話で思い出したけれど、2015年の10月に大学の友人10人ほどで福島県の須賀川というところに2台の車ででかけた話をしようと思う。夢の話で思い出したというからには夢の話が出てくると思うんだろうけれど、まあ似てるようでちょっと違う。人間の無意識の話である。
と言っても、旅をしている中で誰かが無意識にしたこと言ったこと、の話でもない。普段の生活の中でほかの人はしていない、自分だけの無意識の話だ。よくわからないと思うが、読んだらわかる。

airbnbでとても広い屋敷のようなところに一泊することになった我々。バーベキューも夜のまったりタイムもひととおり済ませ、12時とか1時あたりだったと思う。それぞれがおもむろに床につきはじめ、私ともう一人だけが起きていた。10人が囲める囲炉裏の角に、こちらもおもむろにふたりで座っていた。

社会人になって半年のことだったので、多分自分の会社はどうだとか、あいつの会社はどうだとかいうはなしをしていたんだろう。そして、共通の趣味といえばお笑いだから、だれのどういうところが面白いだとかも話していたんだと思う。その流れで、「無意識にイメージしてること、思いつく事はおもしろい」という話になった。どのコンビだったかを覚えていないのが悔やまれるところだけれど、確か「意識して狙うツッコミは全く面白くない」という命題の逆で、そういう話になったんだろう。

大学時代、僕とそいつのふたりで、よく「今思いついた言葉ゲーム」というのをやった。これは兄とたまにやっていたものだ。片方が急に、「はいいま!いま思いついた言葉!今今今!」と煽る。言われた方は思いついた言葉をすぐに言う、という単純なゲームだ。思いついた言葉が、面白いかどうかをふたりで評価する。たいてい、「少しでも考えてしまった言葉」は面白くなかった。試しに、とても頭の回転の早いともだちにそれをやってみたら、こむつかしい単語を発していた。それはもう、なんにもおもしろくなかった。

こういうことがあったので、ツッコミについても意見が一致したのだと思う。

話を戻すけれど、次に囲炉裏のぼくらは自分が無意識にしてしまっていること、というお題目に変えた。僕は、「体を洗う時、工程をざっくり5分割して、月火水木金を当てはめて洗っていってしまう」と話した。自分でもずいぶん不思議なことをすると思う。けれど、「平日は月火と金は意外と乗り切れるが、水曜の午後と木曜の午前中はまだまだ一週間が長いと感じる」という持論をいつも持っていて、それを体を洗う時にも当てはめてみた、と言えばどうだろう。いやはや、まったく意味のわからないことをいうね。

そいつは、「目を閉じると100%キティちゃんの顔が浮かび、それが高速回転する」と言った。これはなかなかクレイジーだと思った。もう彼の脳内に「キティちゃんの高速回転」がすっかり棲み付いてしまっているらしい。幼少期にそれが登場してからそれを話したときまでずっと、目を閉じるとそうなるそうだ。

お風呂から上がってきた吉田くん(このブログに2回目の登場だ。)もこの話に参加させた。彼は頭はいいけれど、天然である。はじめ話のツボを理解していなかったようだが、キティの高速回転をもう一度披露するとわかったらしい。

吉田くんは、電車に乗ってぼーっとしているとき、頭の中で「心太」という漢字が登場してくるらしい。しばらくそれを眺めていると、「ああ、ところてんだ」と気がつく。この一連の流れを電車に乗る度にするらしい。彼もなかなかいいものを持っていた。

人間の素が出た瞬間はだれだっていつだって面白いかもしれないことが分かった。そのことについてあの夜に話せたのは今になって大きいと思う。頭で考えてない、体で感じたことをどれだけ大事にできるかが重要なんだなあ。あのときはふざけた会話だったけれど、今もそう思えているのはなんか小さいことかもしれないけどちょっと誇らしいし、結構年取ってからも大事なことなんじゃないかなーと、ぼんやり思う。