今日のワッキー

ちゃんと洗って返すから

僕は、誰かからなにか物を借りる時に、「ちゃんと洗って返すから!」という言葉をよく使う。これが例えば、コップだとかおべんと箱とかだったら、そらそうだろうよとなる。しかし、この言葉は少し笑いを取りにいきたいときに結構役に立つ。

例えば、授業のノートを友達から借りたい時。「ちゃんと洗って返すから」を付け加えると、いやいや恩を仇で返すんかいとなる。なんなら、ノートがびちょびちょになる様までイメージができる。ノートを借りた僕が、いやあ助かったよ、ありがとねなんていいながら、ノートをちょっと濡らして中性洗剤を垂らして洗い始めるとかね。ね、面白いでしょ。

この言葉の汎用性の高さには、僕はいつもびっくりしている。これは使えるぞと思ったのは確か高校生あたりだったとおもう。はじめになにを洗って返そうかと思ったかは忘れたけど、まあまあ反応は良かった気がする。あ、「ギター貸して」の後に付け加えるのもいいね。壊れてしまうものとか、破れてしまうものにつかうと、貸す側はやれやれと笑いながら貸してくれる。わけでもないか。

「ちゃんと洗って返すから」のボケ渋滞には気をつけなければならない。この前は、重いものを運ぶ時に「ちょっと筋肉貸して」と言った。借りるものの言葉自体に少々ひねりがあるので、洗って返すことができない。ちなみにこのときは「上腕二頭筋だけでいいですか」と返ってきたので、「背筋もお願いします」と追加注文をした。このやりとりのあとに、洗って返すなどと言うことはますますできなくなったのである。

これは色々なものにも使えるが、実際のモノでなくても良い気がする。たとえば知恵なんかどうだろう。知恵のお返しとはかなり律儀なヤツだと思われるかもしれないが、それを洗って返すとなると、いやはや、より洗練させて返す、となるのか。自分にプレッシャーをかけることになるますね。

実はこれ、他から引っ張ってきたものである。
クレヨンしんちゃんの特別編、えんぴつしんちゃんからこのネタを拝借した。小学生に昇格したしんのすけが、算数のテストかなんかで指折りで足し算をしていたが、指が足りない。前の席にいたまさおくんの指を借りようと声をかけ、まさおくんが渋ったところで、この名言が飛び出した。
「まさおくん、ちょっと指貸して」
「え~、やだよ〜」
「ちゃんと洗って返すからぁ~」
である。
聞いた瞬間、この言葉のトリコになった。

使ってみて初めて気がついたが、人からの借り物は洗えるものがほとんどない。隣の家から借りた醤油なんて洗ったら、おいおい使い切るのか、赤紙でも届いたかだし、お金だったら弁天ですかである。ツッコミどころが明確なので、言われた側もつっこみやすい。テレビを観てトレンドを無理に取り入れようとしたオジサンの、若者にする分かりづらいフリやボケと比べたらなんびゃくばいもましである。

ということで今日から、使ってみて。そして感想を聞かせてください。お願いします。